次元の狭間から差し出された右手。手には力強く剣が握り締められている。宙をさす剣先には王冠が浮かび、オリーブとシュロの葉がかけられている。まるで太陽の魂を射止めたかの様に勝ち誇った喜びで満ちあふれ光を放つ。王の首から引き離された王冠はまた誰かへ引き継がれていく。この冠は人をみる。権力で人を操ることができる器なのか否か。強引に勝ち取ることができるのか。その裏目にでるのか。そのどちらかしかない。
【復讐するは我にあり】
新約聖書に書かれている一節。「どんなに酷いことをされようとも復讐してはならない。復讐するのは我(神)である。」
【マクベス】
マクベスはウィリアム・シェイクスピアが書いた戯曲。四代悲劇の一つ。将軍マクベスはある時3人の魔女に「コーダーの領主。」「いずれ王になるお方。」と予言される。その後ダンカン王はマクベスの戦場での功績を認めコーダーの領主の地位を授ける。一つ目の予言が当りひそかに王の座を狙うマクベス。ことのいきさつを妻に手紙で知らせると妻もマクベスの王座への野望に加担する。王に眠り薬を飲ませその夜ダンカン王に剣を刺すマクベス。精神的同様をどうにか隠し朝を迎える。一連の企てに王の息子達は恐れおののき身の危険を感じ国を離れる。マクベスは王位につくが不当に手に入れた王の座にマクベスも妻も精神の異常をきたす。精神の安定を求め魔女の予言を求める。「女性から生まれる者、自然分娩で生れるものはマクベスを倒せない。」この予言にマクベスは安堵するが亡霊の影に不安は隠しきれない。一方でマクベス打倒に燃えるマクダフはマクベスと対峙するチャンスを窺っていた。運命の対決、両者が対決した時、マクベスは魔女から言われた予言をマクダフに伝える。「女性の股から生まれたものはこの私を倒せない。」マクダフは言う。「私は母から帝王切開で生れた。」と。マクベスの運はつき、その首はダンカン王の息子マルカムに献上され正当な王位継承がなされた。
【生命の樹】
旧約聖書の創世記2章に出てくる樹。アダムとエバが住んでいた楽園・エデンの園の中心には生(生命)と善悪を識る樹があった。神はその樹の実を食べると死ぬことになると言う。ある時エバは蛇にそそのかされてその樹の実を食べてしまう。アダムも渡された樹の実を食べた。神の忠告を聞かなかったアダムとエバは神の怒りにふれエデンの園を追われる。エバは産みの苦しみをしることと成り、アダムは食べ物を取る苦労、茨とアザミのある土地を耕さなくてはならなくなった。
疑問?この樹の実を食べなかったら死はおとずれないのか。死はあっても死の意味がわからないだけなのか。善も悪も識らない、戦争もなく平和の概念もない世界に永遠に住むのか。
アダムとエバの子孫であるこの世の人間はこの禁断の樹の実を食べた罪を未来永劫背負っていく。禁断の樹の実を食べた事によって起こりえる全ての人間の業はカバラの生命の樹(セフィロトの樹)にあらわされているのかもしれない。
近代の生命の樹は10個の球体(セフィラ)とそれを繋げる22の小径(パス)からなりタロットカード大アルカナ22枚と結びつけて考えるやり方もあります。このセフィロトの樹は三つの柱に分けられるという。真ん中の柱は中庸(最高神か?)を左は慈愛・女性・エバ、右は峻厳・男性・アダム。真ん中の一番上の球体はケテル(王冠)をあらわす。真ん中の一番下の球体はマルクト(王国)をあらわす。
王国(人間の肉体)は王冠(天地創造の神)に一番遠いところに位置している。
いろいろ考えると夜眠れなくなっちゃいます☆
