蝶の冠、空色に雲のマント、子供の顔が彫り込まれた椅子。右手に剣、左手は何かを促している。辺りには雲が湧きつつある。嵐の前触れか。声に抑揚は無く、無表情。無駄が無い的確な物言い。子供達を厳しく育てあげる。剣の性質は五感を麻痺させ、心を凍らせるのだろうか。孤独の淵を楽しみ、もはやクイーンの心の淵に近づけるものはいない。
【雪の女王】
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話、カイとゲルダは仲良く屋根の上で本を読んでいました。そこへ悪魔が作った鏡の欠片がカイの心臓に刺さり、眼に入りました。カイは今まで大好きだった薔薇の花を引きちぎり蹴飛ばします。悪魔の鏡のかけらはカイの心を凍らせ始め冷たい心に変えました。ある冬の日、粉雪が降り、虫めがねで雪の結晶を見ました。完璧な雪の結晶はカイの心をとらえました。
冬場の子供達の遊びはそりを大人達の馬車につないで滑ることでした。そこへ大きな白いそりが来てカイは自分のそりをその白いそりに繋げました。粗末な白い毛皮を纏った乗り手はそりを猛スピードで走らせます。カイは大声で助けを求めますが誰も気づきません。どのくらい時間がたったのでしょう。そりがとまり、乗り手がたちあがると、それは背の高いすらっとした白い女の人でした。雪の女王です。カイは女王の完璧さに魅了され、女王のそばにいる事を望みました。
一方仲良しだった女の子、ゲルダはカイのことを心配しました。カイを探しに行く決心をします。途中でいろいろな出会いがありました。カイのことを忘れそうになった事もありましたが、ゲルダのカイへの想いが強く、旅は続きます。天使の助けもありゲルダは雪の女王のお城にたどり着きます。カイはそんなゲルダのことは忘れ、ひたすら氷りの板を組み合わせ「永遠」を表す知恵遊びに没頭しています。雪の女王はカイを一人残し暖かい国をまわり、黒なべ(火山)の火を白くしに飛んでいった。ちょうどその時ゲルダは城の門をくぐり、カイを見つけることができた。カイに抱きつきゲルダは涙を流す。その涙はカイの心臓にとどき、冷たく凍った心をとかし、ゲルダを思い出します。二人は手をとりあって城をでました。
子供が子供を救う。雪の女王の行動はある意味子供達の精神力を鍛えたかもしれない。死の直前まで手を差し伸べないところは冷や冷やものです。ゲルダが助けに来ているのを知っていて雪の女王は城を出たのか?熱い涙が凍った心をとかすのを知っていたのか?子供の性格がネガティブに変わる時(悪魔の鏡の混入)、それには必ず何か原因がある。その原因を取り去ればまた天真爛漫な子どもの心を取り戻せる。変化に気付き早急に対応すれば夢おおき素直な青年になれると思います♡
