今回は久しぶりにトレッキングがしたくてインドの北、ラダック地方に行って来ました。ムンバイから最寄りの空港レーまでは直行便で約3時間です。
レーは標高3500mあるので高山病を緩和するためダイアモックスDiamoxという薬を買いレーに行く前日から飲んでました。15TABで53.29ルピー(約90円)なのでお手頃価格です。利尿薬です。初日午前中は薬が効いていたせいか調子が良く、メイン・バザールに行ってお買い物したりぶらぶらしていました。その後急に気持ち悪くなってきてゲストハウスに逃げ帰りました。睡眠不足がたたったせいもあると思います。飛行機が朝の4時発で前日の夜中に家を出て空港で仮眠。通常ならさほど問題ない日程ですがやはり高度順化ができず高山病特有の症状がでてしまいました。午後は吐き気が止まらずゲストハウスで寝てました。トイレに駆け込む事数回。夕飯も食べれませんでした。このぶんだと4泊5日のトレッキング縦走は無理かな。という感じでした。

*☆*☆*☆ 翌日は身体の調子も良くなりメイン・バザールに行って山用品などのお買い物をしてウォーミングアップも兼ねて岩山に建てられたレー王宮に行ってみることにしました。斜面を上がるとゴンパ(チベット仏教僧院)があります。
 
 
 
 
 
 
それにしてもこの辺り一帯Wi-Fiが繋がりにくく事前に予約していたツアーガイドさんと連絡がとれず翌日からのトレッキングはできるのだろうか?と心配してましたがゲストハウスのオーナーさんを通じて連絡がありトレッキングガイドさんと事前に会うことができました。翌日朝7時に出発してChillingチリンまで車で行くことになりました。後は体力次第。標高4000m ~ 5000mは初めての経験なので不安がいっぱいでした。行ける所まで行こうと気力だけはありましたが。

トレッキング第一日目: Leh レー → Chilling チリン(車2時間) → Skyu スキュ(3430m)(3時間)
レーからチリンまでは荒涼とした道が続きます。途中インダス河とザンスカール川の合流地点を通過しました。歴史の教科書で習ったあのインダス河かあと今も力強く流れる河に感動でした。ザンスカール川も負けず劣らすの素晴らしい川です。 ラダック地方は一年間の降水量が極めて少ない乾燥地帯ですがカラコルム山脈、氷河の水がここまで流れてきて生活の基盤になっているのは驚きです。

羊の群れと羊飼いのおじさんに遭遇。何処から何処へ往くのでしょう?
 
チリンに到着しました。ザンスカール川を渡ります。木組みのロープーウェイで人や物を運びます。対岸には馬のキャラバン隊がいました。ホームステイ先まで3時間。頑張って歩きます。
 
 
 
 
トレッキングコースには途中にテントを張ったカフェが要所要所にあるので気分的に楽です。1時間くらい歩いてランチにしました。初日のランチはガイドさんからの提供。カフェには水、スポーツドリンクやチャイ、お菓子などが置いてあります。
 
この辺りはアンズの樹がたくさんあります。アンズの実は小粒でそんなに甘くないです。レーのメイン・バザールでも路上で売っているのを見かけました。また一時間ぐらい歩いて次のカフェを通り過ぎようとした時「あっ!ジャケットを前のカフェに忘れた」と気がついてしまいました。ガイドのロトスさんは「取りに行ってきます。このカフェで待っててね。」と素早い対応で風のように軽やかに行ってしまいました。相棒と二人カフェで待つこと40分くらいでロトスさんがジャケットを持って戻ってきました。「ありがとうございます。」ひたすら感謝です。「もう絶対に忘れません」と心に誓いました♡ その後テクテク歩いてホームステイ先に着きました。間口から奥が広いです。小部屋が2つ。大部屋が1つ。あとはキッチン兼居間がありここでお食事します。夜には携帯の充電もできて便利です。夜空は素晴らしく満天の星で天の川も見えました!
 
 
 
 

*☆*☆*☆ 二日目: skyu スキュ → Markha マルカ(3750m)(8時間)
前日の二倍の距離があるので長丁場です。二日目にして正念場。日焼け止めをぬりましたがすでに腕は赤黒くなってきました。
 
 
 
 
 
二か所目のカフェでランチを食べました。ホームステイで朝食の時ランチを作ってくれました。チャパティとゆで卵と蒸したじゃがいもとマンゴージュースです。
 
 
 
 
 
 
 
 
物資を運ぶ馬くんたちの行き来が多いです。登山道には糞がたくさん転がってます。川の上流上流を目指して歩いていきます。遠くの岩山の手前の斜面、上の写真の真ん中左上の白い大きい建物がこの日のホームステイ先でした。見えるけど距離はありますね。最後の勾配がきついです。
 
 
ようやくホームステイ先に着き、お部屋をキープ。暖かいミントティーとビスケットが疲れを癒してくれました。キッチンは調理器具やお皿類が綺麗に整頓されて居心地が良かったです。夕飯はスープとモモ(チベット風餃子)をいただきました。おかわりもできました。汗をかいてミネラル不足のせいかスープがとても美味しく感じました♡ 夜は携帯電話の充電が込みあってました。テレビも見られます。この日はちょうどインドの独立記念日でテレビでその映像が流れてました。

 

*☆*☆*☆ 三日目: Markha マルカ → Hankar ハンカル(4030m)(5時間)
この日は初めての標高4000m越え、そして川越えがありました。この時期のその川の水の量はすねのあたり位の深さで登山靴から靴を履き替えなくてはいけません。いったいどんな川なのか?日本では通常の登山で川越えはありません。やっぱり異国のトレッキングは違うなという感じでした。ホームステイ先を後にして下り坂。麦畑のグリーンが目に和みます。
 
 
 
 
ΨΨΨ 川が近づいてくるとガイドのロトスさんは先に先に足取り早く行ってしまいました。どうやら川の水の深さ具合を確認したかったようです。川の前に来ると思ったより水の勢いが凄くて渡るのは無理と思いました。ロトスさんはもう川を渡っています! 水が膝のあたりまできて水しぶきでズボンが濡れてます。ザックを置いてまた戻って来ました。「ロトスさん、マリン用の靴がザックに入ってるんです。」一番重い相棒のザックを背負ってくれてたので、もっと早くに言っておけばよかった…… また戻ってザックを背負って来てくれました。まずは相棒から川越え。綱も何もないので浅そうな場所をみつけながらロトスさんと一緒に川越え。成功です。次は自分の番です。靴下を脱いで登山靴からマリン用の靴に履き替え、携帯をザックの一番上にしまい準備万端です。またロトスさんが戻ってきてくれました。ザックと登山靴を持ってくれました。手を引いてくれたので安心です。川の真ん中くらに来ると水の冷たさで足が痛くなってきました。「無理無理。冷たい冷たい。」と叫んでいる自分がいました。川の勢いより水の冷たさが怖かったです。登山用の膝下ズボンをめくっての川越えは少し濡れましたが直ぐに乾きました。川越え成功でまた登山靴に履き替え。ふと横をみると一枚の紺グレー色の男性用のパンツが乾いて石に同化してます。かなり日数がたっている様子。下着が濡れて穿きかえて忘れたのかな。相棒とロトスさんのではなかったのでよかった。
 
 
それからまた一時間ぐらい歩いて一つ目のカフェで休憩。ここのカフェは敷地が広くてキャラバン隊の馬くんたちもゆったりくつろげてる様子でした。途中にロバくんがいて可愛かったです♡
 
 
 
30分くらい休憩してまた歩き始めると正面に雪を頂く山KANG YATSE カンヤツ(6401m)が見えてきました。雄大で綺麗です。ロトスさんはこの山に二度登ったことがあるそうです。凄い! 近くに見えるけどテクニックが必要とのこと。その後2時間半くらい歩き二つ目のカフェでランチを食べました。川で水浴びしている人を発見!
 




 
 
その後40分くらい歩くとその日泊まるホームステイ先に着きました。ここは山の中とは思えないくらい大きなソーラーパネルがあり電気は充実しているようです。「ここはシャワーを浴びれるよ。」とロトスさん。「ホントに?」部屋でくつろいでいるとシャワー室が開いたからと呼びに来てくれました。ここラダック地方はレーで泊まったゲストハウスもそうでしたが基本的に大きいバケツとお風呂用柄杓、お湯手桶があり熱いお湯と水を自分で調整して使うタイプです。ゲストハウスは蛇口をひねれば湯と水がでますが、やはりここは山の中。どんな仕組みかなと思い見てみると、まず特大バケツに水を入れたものがたくさん並んでます。昼間の太陽の熱でまず水を温めて置いて、ソーラーパネルでしょうか、それを利用したパイプに温めていた水を流し込み熱いお湯にしてまたバケツに汲む方法でした。熱い湯とぬるま湯の入った二つのバケツを貰いました。髪は三つ編みのまま洗い、体も洗えてさっぱりしました。湯加減もちょうどいい具合でした。なるほど工夫すれば快適に暮らせるんですね♡ 標高4000m越えも達成。高度順化がうまくいってるみたいでした。筋肉痛はアロマのブレンドオイルを毎晩寝る前に塗布していたせいかそんなに痛く無かったです。
 

*☆*☆*☆ 四日目: Hankar ハンカル → Nimaling ニマリン(4740m)(5時間)
標高がだんだん高くなってきました。この日泊まるのは常設のテント。夜はかなり寒いと聞いてニットとフリース素材の厚手のジャケット、ニット帽などを持ってきてました。ザックの3分の1は防寒対策のもので占められました。お天気が良いのが幸いです。さあ出発!
 
 
 
二時間ぐらい歩くと一つ目のカフェがありました。少し早いけどランチにしました。ロトスさんが「これ食べる?」と差し出すので、見るとインスタントヌードルです。麺は短いですが、なんか美味しそう! スープ感覚で食べれるおやつラーメンですね。そんなに辛くなくていけてる味でした。インドのスーパーに売っているのかな。マギのラーメン。
 
 
また歩きはじめると平原に何か動くものがいます。Pika ピカ(ナキウサギ)です。鳥のような鳴き声です。ピカチュウはこのピカからの由来なのでしょうか。ベージュ色なので石に擬態して動かないと分かりずらいです。
 
 
 
 

あっちこっちにピカの巣穴があります。岩かげに隠れるピカ。遠くの方にこの日泊まるキャンプ地が見えてきました。
 
 
 
キャンプ地に着きました。テントにはカーペットの様な敷物、毛布と厚手のキルティングのようなかけ布団がありました。テントでくつろいでいるとロトスさんが「羊の群れが来てるよ。」と言うので見に行ってみました。羊の群れは一か所にまとまり川を渡って行きました。
 
 
夕飯はガーリックスープと二種類のインドカレーでした。久しぶりのライスとカレーでガッツリいっぱい食べました。夜は真っ暗。ヘッドランプがないとトイレにも行けません。はるか遠くにあるトイレに灯りはなく、月明かりもなく、感をたよりに行く次第です。携帯電話は充電機で96%まで充電できて明日最後の行程も写真に収められると安堵。

*☆*☆*☆ 最終日五日目: Nimaling ニマリン → GongmaruLa Pass ゴンマル・ラ峠(5130m)(1時間半) → Chogdo チョグド(3980m)(5時間) → Stok ストック(車2時間)にゃむしゃんホームステイ

さてさて最終日となりました。体調はばっちりです。ゴンマル・ラ峠まで行ければ後は何とかなると思い出発しました。ツアーの予定ではトレッキングの最終目的地はShang Sumdo シャンスムドでしたが手前のチョグドに変更しました。最近チョグドまで道路が開通したとの事で距離を短くしました。なので気分的に楽になりました。
 
 
 
ゴンマル・ラ峠頂上まで後もう少し。最後の傾斜は20歩あるいたら立ち止まり、息を整えて、この繰り返しで頂上まで到達しました。頂上に着くと西欧人のご夫婦がクイーンの「We Are The Champions」を歌ってくれました。嬉しい♡ 陽気でいいなあ♡ 頂上は五色の祈祷旗が幾重にも連なりチベット的情緒で満たされていました。
 
 
 
頂上を去るのは名残惜しいですがこの先の道のりも長いので峠を降ります。
 
 
 
ピンク色の花が綺麗。よく見ると野バラです。一重咲きの原種だと思います。もっと日の当たる場所にある野バラは花が終わりローズヒップができてるのもありました。
 
 
 
 
カフェが見えてきました。本日最後のカフェです。ジンジャーティーで一息つきました。ランチは相棒の登山靴の修理で接着剤が乾くまで40分かかるというので一時間ぐらい前に野原で食べました。
 
 

カフェを出て一時間くらい歩いてチョグドに着きました。迎えの車はもう来てくれてました。
無事に着いて良かった。ロトスさんも一緒に車に乗り込みStok ストックにあるホームステイ先のにゃむしゃんに向いました。オーナーの奥さまは日本人なので心強いです。到着して日本人の男性のお客様と談話して、ラダック式のお風呂で汗を流し、夕飯を頂きました。道中いろいろモモ(チベット風餃子)を食べましたがこちらのマトンのモモは格別に美味しかったです。ご馳走様でした。そしてロトスさん、本当にありがとうございました。言葉の壁はありましたがなんとか意志の疎通ができて良かった。楽しい旅になりとてもいい経験をさせていただきました。次回はユキヒョウを見にまた来てみたいです♡ そして相棒にも感謝。一人じゃ絶対無理でした。途中で靴底が半分ロバの口みたいに開いてぱかぱかしてるのを接着剤でくっつけてくれてその後まったく問題なく歩けました。長年愛用している登山靴にもお疲れ様と言いたいです。そして長々とこの記事を読んでくださった方々にも感謝♡ お付き合いくださりありがとうございます。

大自然に乾~杯☆ ビールがうまい!

さて翌日は朝7時25分発の飛行機なので朝は五時起き。早く寝ないと起きれません。

五時半に出発。早朝いただいたチャイ、美味しかったです。お世話になりました。ラダック式挨拶だと「ジュレ、ジュレ」ですね。JULAY, JULAY ♡
 
 

*トレッキングアレンジ、にゃむしゃんホームステイのHP

最後にインド北の地図を添付します。